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2026年06月29日更新 -
NEW2026年度の戯曲コンテスト開催決定!本日よりエントリー受付開始
コンテスト4年目の実施にあたって
2026年度も本コンテストの実施をみなさんにお知らせできることをうれしく思います。障がいのある人が書いたか、障がいのある人が登場する短編戯曲という未知のジャンルに、どれだけの応募があるのかという手探り感の中2023年に始めた本コンテストでしたが、初年度が244作品、2024年度が192作品、2025年度が191作品の応募がありました。障がいの当事者の方やご家族、サポートされる方などの多様な経験を踏まえた新鮮で切実な声がたくさん届いています。昨年は日常のスケッチのようなものに加えて、非日常的な設定のファンタジーや、コメディー的なもの、障がいを切り口に社会の過去を掘り下げる作品なども出てきており、毎年選考が楽しく、そして難しくなってきています。
一次選考通過者を対象にプロ劇作家が作品のブラッシュアップを支援する「伴走支援」(2024年度より実施)は確実に成果を上げており、昨年度の報告書には、その過程を収めることもできました。本コンテスト入選以上の作品を用いて行う、国内各地でのリーディング上演(出演者が台本を手に持ち、ほとんど動きをつけないで行う上演)は2024年度初めて行い、6箇所で実施し、各地の演劇人、観客に新鮮な喜びを持って迎えられました。国内だけではありません。本事業の協力者である米国NY州のクイーンズシアターでも、本コンテスト最優秀作等のリーディング上演が実施され、こちらも大好評でした。
毎年、このステートメントでお伝えしていることですが、障がいは、いわゆる障がい者とされる人そのものにあるのではなく、その人と他者=社会との間に生まれるものです。人の関係の中に障がいは生まれます。とするなら、それを扱うのに戯曲ほど優れた方法はありません。戯曲は、言葉を通じて、人と人の間に生まれる怒り、苛立ち、差別意識、つながる喜びなど、多様な心の模様を描くものです。このコンテストを通じて、多くの人が「障がい」を軸とする様々な人間関係を浮かび上がらせ、それが報告書やリーディング上演等を通じて社会の少しでも遠くまで広がっていくことは、分断が進んでいこうとしている日本社会にとっても非常に大きな意味を持つと確信しています。また、新しい戯曲作家の発見の場となることもこのコンテストの重要な狙いです。文字入力のための多様な方法が可能になっている現在の状況の中、いろいろな方に応募していただき、新しい才能に出会いたいと関係者一同、切に思っています。
本年度より、プロフェッショナル部門を新設しました。これには二つの意味があります。経験と実績のある作家にもこのコンテストに応募してもらうことで、よりインパクトの強い作品を得て、もっと社会にインパクトを与えたい。そしてもう一つ、プロ作家の応募が、初めて作品を書いて応募する多くの作家の入選機会を奪わないようにすること。プロ部門の新設は、コンテスト実施の狙いを、「多くの人の声を戯曲という形で聞く」「初めて書く人も大歓迎」という従来のものから変更するものでないことは、ぜひご理解ください。初めて書く人のための、あるいはほぼ初めてという方のための、あるいは書いたことあるけど今一歩自信がないという人のための、動画によるサポートもあります。今年は、より基本的な書き方の形式についてのコンテンツを追加予定です。
もちろんプロの方の応募にも期待しています。日本では30分でも短編戯曲と言われる状況の中で、本コンテストの5分から10分程度という長さは、「短い!」と思われるかもしれませんが、切れ味のいいものを応募してください。参加エントリーしていただき、選考委員でもあるアメリカ人劇作家ロブさんの動画を見ていただくと、「なるほど」と思っていただけるのではないかと思います。
鳥の劇場芸術監督 中島諒人















