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あゆみ

2018.02.15

「鳥の演劇祭」が広げる波

2006年、鳥取市鹿野町で誕生した「鳥の劇場」が国内外で広く知られるきっかけになったのが2008年にスタートした「鳥の演劇祭」です。鳥取県や鳥取市、地元企業、地域住民の協働により開催される舞台芸術の国際フェスティバルとして、毎年たくさんの人々が鹿野町を訪れます。

鳥の劇場の旗揚げから2年、より深く地域に根ざした演劇活動を行うため、2008年9月12日(金)~28日(日)の週末を中心に初開催された鳥の演劇祭。「からだでかんじる・そのばでかんじる」をテーマに、演劇作品の上演だけでなく、ワークショップや創作現場の探検なども実施されました。

鳥の劇場による2作品「ヘッダ・ガブラー」「料理昇降機」のほか、劇作家・演出家の平田オリザさんが主宰する青年団による3作品「隣にいても一人-広島編-」「ヤルタ会談」「火宅か修羅か」や、イタリア人演出家テレーサ・ルドヴィコさんによる子ども向け作品「にんぎょひめ」(アンデルセン作「人魚姫」より)など、国内外から演出家や劇団を招いて公演が行われ、鹿野町のまちは毎週末多くの演劇ファンでにぎわいました。
また、オープニングパーティー、クロージングパーティーでは、出演者やスタッフと地域住民との交流の場が設けられました。

ヘッダ・ガブラー (鳥の劇場) 9月18日(木)・19日(金)19:30 20日(土)・21日(日)17:00 22日(月)22:00


にんぎょひめ アンデルセン作「人魚姫」より (世田谷パブリックシアター)
9月13日(土)・14日(日) 14:00


火宅か修羅か (青年団) 9月27日(土)・28日(日)17:00

芸術活動と社会の関係を考えるシンポジウム
地方の現場から演劇の未来を考える 9月27日(土) 19:30~22:00

平田オリザさんのコミュニケーションワークショップ 9月15日(月・祝) 13:00~16:00

ボランティアをはじめとする地域の協力が演劇祭の成功を後押しします。最寄りのJR浜村駅と劇場の間の無料送迎を行ったり、劇場内に「鳥のカフェ」をオープンしたり、出演者によるアフタートークで演目や演劇の理解を深めたり、演劇祭をより多くの人に楽しんでもらいたいと考えられた数々の試みが、初めての開催にもかかわらず、延べ1800人もの来場者を集め、演劇作品の上演にとどまらない、フェスティバルとしての鳥の演劇祭の可能性を関係者に確信させました。

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