『戦場のピクニック』

Picnic on the Battlefield

日本語字幕・英語字幕あり

日本

鳥の演劇祭14プロデュース作品

Produced by “BIRD” Theatre Festival TOTTORI 14

スペインの劇作家アラバールが1961年に発表した作品。二人の素朴な兵隊と一組の夫婦が戦場で織りなす午後の物語。演劇的なシンプルさと象徴性や祝祭性を通じて、非現実的なコミカルさと残酷さが浮かび上がります。登場人物は時に過剰に素朴で時に暴力的。性善説的人間観と性悪説的人間観を行き来しながら、現代の人間像を冷徹に浮かび上がらせます。本作は第二次大戦後も続いた独裁者フランコ将軍支配の元でのスペインの混乱を踏まえています。60年前の特定の地域状況による戯曲ですが、戦争そして人間の本質を深く捉えており、観る者に新鮮な戦慄を与えます。

作:フェルナンド・アラバール

演出:中島諒人

出演:高橋等 中垣直久 後藤詩織 ホリユウキ (DULL-COLORED POP) 斎藤友香莉 下地萌音

舞台美術:カミイケタクヤ

舞台監督:中井尋央(ステージワーク URAK)

照明:三枝淳 音響:原伸弘(オハラ企画(株)) 衣装:安田茉耶

日本語字幕・英語字幕制作:増川智子

物語

戦場の最前線でおびえる少年兵ザポのもとに、なぜか彼の両親が現れる。二人は息子とピクニックをしようと、たくさんの御馳走をたずさえていた。はじめ、ザポは二人を帰そうとするが、両親のペースに巻き込まれ、やがて楽しいピクニックを始める。そこに突然、敵兵ゼポが現れる。ザポはゼポを捕虜にするが…。

フェルナンド・アラバール(1932〜)

スペインの劇作家。旧スペイン領モロッコのメリリャに生まれ、1955年に渡仏。パリで演劇を研究して創作活動に入り、1968年の五月革命以後のフランス演劇界で活躍した。幼少期のスペイン内戦時の体験が後年の劇作に大きな影を落し、抑圧への憎悪と反抗を基調にして、不条理の悪夢に挑む“パニック演劇”を生んだ。1970年頃からは、映画製作も手がけている。

上演日時

  • 9月18日(土)13:30
    *終演後にアフタートーク有り
  • 9月18日(土)18:30
    *終演後にアフタートーク有り
  • 9月19日(日)13:30
    *終演後にアフタートーク有り
  • 9月19日(日)18:30
    *終演後にアフタートーク有り

9月

30 31 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 1 2 3

会場

鳥の劇場[劇場]

料金

大人:2,500円

18歳以下:500円

小学生以下:無料

【著作権代理】(株)フランス著作権事務所