稽古場日誌

[11/4稽古場日誌] 「じゆう劇場のとある1日」田中千尋

〜10:00 郵送作業を昨日に引き続き行う。

制作の安田さんは「隙があれば、働くのが鳥の劇場」と朗らかにいう。どうやら集荷が14時に来るらしい、郵送先の宛名シールを封筒に貼っていく手が早くなる。

 

10:00〜 中島さんの「じゃあ、はじめようか」という声からアップが始まる。

鳥の劇場の役者さんのよりさんの指示に従い、体をあたためるところから。場内を動き回る。歩く歩幅、足をあげる角度、足を踏み出す向きを変えながら。また、声と一緒に足を踏み出したり。自分の身体をあっためて、より役に入り込みやすくなるための大事な時間。

 

10:20ごろ〜 アップ終了。台本稽古が始まる。

最初のシーンの確認から。演じてみて、演出がつき、修正をしていくという流れ。相手のチームのセリフを聞くときに、どんな反応があるか、手持ち無沙汰になっている「空白」を埋めていくためのチームごとの話し合いをすることもあり。演劇においては「前後の文脈」「どういう背景でそのセリフが言われたか」を踏まえてでしか、セリフを発することはできないのだという。

 

12:00〜 ブレイク

館内のホールにて集ってご飯を食べる。(私は今回のじゆう劇場が1年目で、みなさんと集って食べる初めての昼食タイムでした)お昼を食べながら、今年から来年にかけてじゆう劇場でのカフェや物販などに関する投げかけがあり、その場で「こんなのはどうかな?」というアイデアでわいわい。同じ机を囲んでご飯を食べるのはやっぱりいいでものですね。途中、カメラマン(池本さん)の写真撮影にみんなでついていく。鏡を持って光を顔に当てたり、被写体の方の背後に後ろ向きに立って背景の絵となったり、一人の撮影にガヤを入れながらみんなで楽しみました。

 

13:10〜 午後の稽古開始。

シーンをどんどん進めていく。自分の番になりセリフを入れてきたはずなのに、舞台にたつと緊張してセリフが飛んでしまう。みなさんしっかりセリフが入っていて尊敬。印象的だったのは「演劇の言葉は戦いの言葉であって、報告の言葉じゃない」という中島さんの言葉。「相手をどう動かしたいか」「どんな欲望があるのか」を切り開いて考えていく作業を役者はしていかなければならないとのこと(メモメモ_φ( ̄ー ̄ ))音響が入ってきて、より場の臨場感も増していき、役者さんの温度も上がっていくのがわかります。

 

16:00〜 稽古終了。

チラシを置きにいく作業に関する説明や事務連絡などがあり、本日は解散。

 

稽古残り10日!