近代能楽集『葵上』『班女』『熊野』『綾の鼓』
作:三島由紀夫 演出:中島諒人

『葵上』 上演時間:45分
都会の病院の一室。原因不明の病に倒れた若い妻・葵のもとに、夫・光が出張から急きょ戻る。看護婦によれば、この病院は、睡眠療法によって患者の性的コンプレックスを解消することで、あらゆる精神の病に対処するらしい。光のかつての年上の恋人・六条康子が音もなく訪れる。

『班女』 上演時間:45分
婚期を逃した女流画家・実子は、ある青年への恋慕から心を狂わせた若い女・花子を引き取り、ひっそり暮らしている。が、その隠遁生活は、小さな新聞報道で終りを告げる。駅で毎日恋人を待つ花子の姿が三面記事となった。花子を連れ逃げようとする実子のもとに、青年・吉雄が現れる。

『熊野』 上演時間:50分
50歳代の壮健な実業家・宗盛は、今を時めく権勢を誇っている。春の日曜、若い愛人・熊野を囲っているマンションを訪ね、彼女を花見に誘う。しかし、熊野は実家の母の病気を理由に帰郷を求め、宗盛の誘いに頑として応じない。健気な娘を傲慢な権力者が苛むように見えるのだが…。

『綾の鼓』 上演時間:60分
古ぼけた法律事務所と向かいの華やかな洋裁店が舞台。法律事務所の小間使いの老人・岩吉が、洋裁店に出入りする美しい婦人・華子に恋をしラブレターを何通も送る。婦人は取り巻きとふざけて、芝居の小道具である布張りの鼓を彼に送る。鼓の音が届けば恋が叶うというメモとともに。
- 2022年
- 『葵上』歌謡曲版・生演奏版 (鳥の劇場2022年度プログラム 鳥の劇場)
- 2020年
- 『葵上』石川公演(音楽堂・演劇フェスティバル 石川県立音楽堂 交流ホール 特設ステージ[石川])
『葵上』(鳥の演劇祭13 鳥の劇場)
- 2019年
- 『葵上』『班女』フランス公演(リュ・ユニック[フランス・ナント])
『葵上』『班女』中国公演(大涼山国際演劇祭 power theater[中国・四川省西昌市涼山])
『葵上』『班女』(第26回BeSeTo演劇祭+鳥の演劇祭12 鳥の劇場)
『葵上』『班女』『熊野』『綾の鼓』(鳥の劇場2018年度プログラム 鳥の劇場) - 2012年
- 『葵上』(鳥の演劇祭5 議場劇場)
- 2010年
- 『葵上』『熊野』(鳥の劇場2010年度プログラム 鳥の劇場)
- 2009年
- 『葵上』『熊野』静岡公演(月見の里学遊館[静岡])
『葵上』『熊野』(鳥の劇場2009年度プログラム 鳥の劇場) - 2006年
- 『葵上』(鳥の劇場オープニングプログラム−4作品連続上演 鳥の劇場)