© Choi Yong seok
© Choi Yong seok
ムッダの主宰者のヨソプさんは、前はティダという劇団を主宰していて、鳥の劇場に何度も来たことがあります。大学で物理学を勉強した後、芸術大学で演劇を学んだ人なので、私は演劇サイエンティストと呼んでいます。いつも冷静で優しく公正さを大事にする人柄が、穏やかで時に厳しい舞台によく現れています。鳥取県は江原道と協定を結んでいて、今年30周年を迎えるのですが、その江原道の山奥で廃校を活用して演劇活動をやっています。今回『涙の箱』、詩的で美しい舞台です。人が生きる意味について深く考えさせます。
風が頬をかすめたり、隣のおばあさんが頬を撫でたりしただけでもぽろぽろと涙を流す子ども。ある日その子の前に、黒い服を着た男がやってきた。男は、世界で最も美しく無垢な涙を探していた――。
原作・作詞:ハン・ガン
演出:べ・ヨソプ ベ・ソヒョン
出演:ファン・ヘラン チェ・スジン シン・ジェファン イ・ヘピ
子役:ベイ・ナモ チェ・ラー チェ・ルア
音楽監督・作曲:イ・ヘピ
作曲: ベ・ソヒョン
美術監督・照明: イ・ジュヤ
コンセプト・映像監督:チェ・ヨンソク
舞台監督: キム・ドンヨン
プロデューサー: キム・イェウン
共同プロデューサー: チャ・ジョンフン
子役出演者ケア :イ・ヒェスク
演出家 ベ・ヨソプ
涙がなかったら、私たちの人生は孤独で、寂しく、物足りなくなるでしょうか? 時には途方に暮れることもあるでしょう。もしかしたら淡々と、そして黙々と生きていかなければならないかもしれません。でも、涙は誰にでもあります。凍り付いてしまった涙がいつか解ければ、冷え切っていた心も温かくなるはずです。 公演をご覧になって、「涙つぼ」のように、どこから来たのかわからない未知の涙を流したら、大切にしまっておいてください。きっと、その涙が必要な人に出会うかもしれないからです。
作家 ハン・ガン
涙が溜まる時、涙を堪える時、涙をふく時、私たちの心の中では何が起こっているのでしょう。実際に涙は流れていなくても、音もなく流れる「影の涙」があるのではないでしょうか?色とりどりの涙を結晶にかえる「涙売りのおじさん」と一緒に涙の世界へ行ってみましょう。公演が終わる頃、涙が私たちを繋いでくれていることを感じていただければ、大変うれしいです。ありがとうございます。
ムッダ
様々なジャンルのアーティストや様々な分野の人々と共にリサーチをし、作品を創造する「舞台芸術研究会」。
ひとつのテーマを探求する過程で、参加者同士の重層的な思考やコミュニケーションの中から生まれた断片を紡ぎ出し、様々な作品に挑戦する。
バウンドレスリー・ソヨ
共に演劇を創り続けてきた、ペ・ソヒョンとチェ・スジンが、共に歩きたい道を歩きたい人々と歩むために結成した小さな創作集団である。彼らは世界の境界を横断し、きらめく瞬間に出会い、行く先々で演劇を作り上げることを夢見ている。
カンウォンド (江原道)
カンウォン芸術文化基金
Tutbatアーツ・ファーム